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2019年10月19日 当院心臓血管外科の静脈瘤手術に関する取り組みが第60回 日本脈管学会総会で採択され、発表を行いました。

下肢静脈瘤治療として、血管内焼灼術(レーザー治療、ラジオ波治療)が広く普及しました。当院でも第一の術式とし、多くの患者さんが血管内焼灼術を選んでおられます。

 

そのような中、少ないながら、お身体の状況から血管内焼灼を受けていただけない患者さんがおられます。

すでにお持ちの他のご病気や、あまりにひどくなってしまった場合(外からの見た目ではなく、超音波検査で測定した数値です)です。

このような患者さんには血管内焼灼術を行ってはいけないきまりです。

 

このような場合でも、従来からある抜去切除術(ストリッピング手術)で治療可能です。

ストリッピング手術は100年以上の歴史がある優れた手術で、血管内焼灼と同等の安全性と治癒率が示されています。

しかし、多くの施設でストリッピング手術は「局所麻酔では手術できない(全身麻酔や腰椎麻酔が必要)」「長期間の入院が必要」「大きなきずができる」「身体への負担が大きい」とされており、そのせいで静脈瘤治療を断念する患者さんもおられるのが現状です。

 

そこで、1,安全、2,小さなきず、3,できるだけ痛くない 4,日帰り可能なストリッピング手術を提供することができれば、なんらかの理由で血管内焼灼術が受けられない患者さんにも、治療を受けていただけると考えています。

当院では、術式や麻酔を工夫し、レーザー治療やラジオ波治療と同じくらいの痛み、同じ入院期間(日帰り可能)でストリッピング手術が可能です。

 

そのような当院での取り組みを学会発表の形で社会に還元すべく第60回日本脈管学会総会に参加して参りました。全国各地から来られた静脈瘤診療に携わっておられる先生方と非常に有意義な討論ができました。

 

引き続き、患者さんに一番適した手術を安全に行うという外科医療の原則を守って診療して参ります。

 

 

演題 低侵襲なストリッピング手術を目指してーベインストリッパを用いた内翻法の工夫ー

(スライドは著作権へ配慮から当日使用したスライドから削除・改変してあります)